給料だけに着目するのは危ないかも
「今の会社では自分のキャリアアップは見込めない」とか、「もっと別のジャンルの仕事をしたい」と思ったタイミングで、転職を考え始めることがあるでしょう。
従来は、一つの会社で定年まで働き続けるのが労働の美学で、あれこれと仕事を変えることに対して、厳しい目を向けられていた時代がありました。
現在ではフレキシブルに職を変えるビジネスマンが増え、一生のうち一回や二回の転職はそれほどマイナスなイメージは持たれなくなりました。
仕事の内容もさることながら、転職を考えるとき重要視されるのが給料です。
今の給料よりも多く貰えるのがベストな転職先と言えるでしょう。
だからと言って、給料が今の二倍にも三倍にもなるのならどんな仕事でも引き受ける、というのも違和感があるものです。
高い給料を貰えれば、一時的には気持ちに火を付けて仕事ができるかもしれませんが、高い報酬がないと働く気になれないというリスクもはらみます。
キャリアは十年・二十年の長い年月をかけて積み上げていくものなのに、高い給料でないとモチベーションが維持できなくなってしまうのは、将来のキャリアの幅を狭めることに繋がりかねませんよね。
労働のモチベーションは自分の価値を提供し、誰かの役に立ち感謝されることが基本です。
内発的に「これをやりたい」「チャレンジしたい」という動機を引き上げてくれる仕事のほうが、給料が三倍になるよりも理想的といえるのではないでしょうか。
内発的な動機を刺激される仕事はどんなものなのか、転職をきっかけに考えてみるのも良いかもしれません。